何気なくはない記念日。

KinKi Kidsが20周年ということで、10年前の7月って何してたっけって思って、自分のダイアリを読み返したら、いろいろ有って、一家全員無職になった夏だった。そうか、あの夏か。一瞬すごい絶望したんだけど、たぶん一瞬だった。

何も無いと何も覚えてないのに、この曲を聞いたらコレを思い出す、とか。このコンサートで観た、ほんの一瞬が忘れられない、とか。1つスイッチが入ると、ぽろぽろと出てくるのがアイドルの力なのかも、なんて。

記憶の隅っこから離れないのが、それよりずっと前。アイドル誌か何かの歌本にドラマの主題歌としてキンキの曲が載るたびに【※発売は未定です。】っていう定型文、わかてるけど、見る度に切なくなって。他のアーティストとかはちゃんと発売日載ってるのにって。

キンキのデビューを、どこでどんな風に知ったかまでは覚えてないのだけれど。当時はインターネットとかもないし。芸能ニュースをこまめにチェックするような生活もしてなかったし。ただ、デビューが決まったときに、真っ先に思ったことが「もう【※発売は未定です。】は見なくて済むんだ」だった気がする。

20周年に寄せて、とか、何かちゃんとした文章を書こうかとも思ったんだけど。横浜スタジアムのネタバレを読むだけでいっぱいいっぱいなので。「硝子の少年」を一瞬で好きになった20年前の私に、他にもたくさん良い曲が出るよ!とは伝えておきたいし。反対に、初めてコンサート行ったときの、一生懸命ローチケに電話して、やっと取った席が野外の真駒内の後ろから3列目だったにも関わらず「生で観られる!」って感動した20年前の気持ちは、今も忘れちゃいけないと思う。