実在ファンタジー~「68歳の新入社員」を観て。

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このドラマすっごい良かった……! 私は、この充希ちゃんの彼氏役が小瀧くんだから、という理由で観ていたのだけれど。働く女子、繭子(充希ちゃん)に、がっつり感情移入しながら観ていた。総務のおじさん怪しいとは最初から思っていたけれど、勧善懲悪にならないハッピーエンドなのも良かったー。あの上司2人のこととか。これで悪役上司を飛ばしちゃったら、スカッとジャパンになっちゃうし。

お仕事もののキャリアウーマン系ドラマって、よく有るけれど。大抵は「完全無欠過ぎて恋愛奥手」か「恋も仕事も全力で!」みたいなので、主夫寄り同棲彼氏って珍しいよなー。

繭子の、にいもとさんに対するタメ口って、まあ、割と最初は苛々した、というか、「有り得ないな」とか思った訳だけれど。「もともとは冴えないOLだった」「一歩、前に出てしまったが故に、死ぬ程もがかなきゃいけない」とか。あー。そーゆーのめっちゃわかる……と思ってしまったら、繭子のタメ口が「精一杯の武装」に思えてきて。「笑ってたって私のこと?」って、必要以上に、周りが敵に見える感覚。わかる、わかるよそれ……と。現に、お宅にお邪魔するシーンとか、ちゃんと敬語で喋ってるんだよね……。服装とか髪型とかもオンとオフで全然違うし。そう思ったら、嫌いになれない。

そして、言うまでもなく、小瀧望くん演じる小野諒くんは最高でした。働く女子の夢が全部、詰まっている。我儘過ぎるんだけれど。受け止めて欲しいんだけれど、主体性無さ過ぎても嫌だし、お仕事忙しいのも嫌だけれど、全くは働かない、とか、自分より収入が低くても嫌、みたいな。諒くん、たぶん、最低限の資産は持ってるもんね……。そして、あの優しさと、でも、優柔不断では決してないところ。

Twitterでもつぶやいたけど、たぶん、こんな感じ。プリンシパルの弦ちゃんと、キャラは全然違うけれど。「身近にいそう」「いたらいいな」の具現化、というところでは共通項あると思っている。それにしても寝顔かわいい……(観ながら打ってる)。

あと、諒くんも相当なファンタジーだけれど、奥様の文子さんが、これも超!理想!なんだろうなーと。朝からちゃんとご飯作って、夜もご飯作って待ってて。「飲みに行く」って連絡入れても、嫌な顔しないで。ちゃんとお化粧して、アクセサリーも着けて、でも派手じゃないし、言うこときちんと言うけど、基本的には「三歩後ろで待ってる」というのは、やっぱり、おじさま世代には理想なんだろうな……と。「ちらし寿司作りたい!」辺りの、さりげない気の利かせ方とか、うらやましい……。ナチュラルに諒くんを連れ出して、「ボスと2人っきり」にするの。3日後ぐらいに気が付いたもん……。それと、文子センパイと諒くんの2ショかわいいよね。

悩んでたけどDVD買う……。後日談も観たいけど。このままで終わった方が綺麗な気もする。